イスタンブル点描

魅惑の温泉めぐり トルコ
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トルコの旅と食事と温泉と とるこのととと
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几帳面

よくよく見れば、じつはすごい!

線に合わせて、ぴったり止めます。
2009年3月掲載

駅に止まる地下鉄。とくにどうということもない、何気ない写真です。

が、しかしです。ホームの黄色い目印と電車のドアはぴったり合っています。そもそも、ホームにこういう線が引かれているのは、日本とトルコでしか見たことがありません。そして来る電車も来る電車も、運転席の横に描かれた黄色い線にぴったり合わせて止まるんです。日本だって、自宅の近所の江ノ電なんか、かなりいい加減ですよ。だいたい、2両なのに行き過ぎて4両のところに止まるのを何度も目撃していますからね。

地下鉄の駅はテロ対策などの理由で撮影禁止になっていて、この写真を撮るのには少しばかり苦労しました。でも、線にぴったり合わせて止まる「職人」の仕事は、日本の読者にも紹介しておく価値があると思っています。

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メフメット・エフェンディ

スーパーで買えばいいのに。

有名なブランドとは思えない小さな店。
2004年9月掲載

どうでもいいことが習慣になって、やめられない。そういうことはよくあるものです。

メフメット・エフェンディのコーヒーは、スーパーでも雑貨店でも、トルコならどこでも売っています。値段はスーパーの特売で買った方が安いことも多いのに、わざわざエジプシャンバザールの裏にある直営の店まで出かけてしまうのが、われながら不思議でたまりません。

この日は宿に帰る道すがら、コーヒーを買い忘れていたことを思い出し、もう一度店の前までやってきてしまいました。

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チチェッキ・パサジュ

また寄ってしまった。

隣の店のがルソンまで来てしまった。
2004年7月掲載

チチェッキ・パサジュには、趣のある小さなレストランがたくさん並んでいます。イスタンブルに何度かやってきたのなら、数あるレストランの中にひとつぐらい馴染みの店を見つけていることでしょう。

パサジュの一番奥の方に、細川直子さんに連れてこられて以来、すっかり常連になってしまった店があります。いつ訪ねても快くもてなしてくれるこの店に、不満はありません。

けれども、ほかのレストランを試すことはもはや不可能です。狭いパサジュでそんなことをしたら、飲み物がテーブルに届く前に「浮気」がばれてしまいます。「お得意さま」も意外と辛いものです。

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妖しい瞳

ついつい立ち止まってしまう。

店先から艶っぽい目で見つめられると。
2004年5月掲載

ひとことでは言い表せないほど、トルコ人の外見はさまざまです。初めて訪れたイスタンブルで、誰がトルコ人で、誰が外国人なのかを判別することは容易ではありません。

しかし数日間この街で過ごすと、独特のしぐさや物腰に気付く人も少なくないことでしょう。肌や瞳は違っても、トルコの人々は共通する雰囲気を醸し出しています。

少し鼻にかかった声で照れくさそうに話すトルコの女性の物腰にも、不思議な淑やかさを感じてしまいます。もっとも、鼻の下を伸ばしていると、要らない買い物をたんまりさせられますぞ。

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