イスタンブル点描

魅惑の温泉めぐり トルコ
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カプタン

出航の準備もできた。

出航の準備もできた。
2003年4月掲載

三々五々乗客が集まってくる昼ごろのヴァプル。再び出航するまでに、タバコを一服できるぐらいの余裕があります。

絵になる制服のカプタン。記念撮影を求められることもしばしばあるのでしょう。作業服にジャンパー姿の機関員は「どいていようか?」と気を利かせてくれましたが、そんな必要はどこにもありません。

ゆったりとした仕事ぶりのなかにちりばめられた、いろいろな気配り。乗船口でのんびり世間話をしている間も、タラップを渡る乗客を見守り続けています。

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船と働く人

職人はぶっきらぼうで、優しい。

ヴァプルの着岸作業
2003年2月掲載

カンルジャの桟橋でヴァプルを待っていたのは、おばあさん2人だけでした。それでも船は、詳細に組まれた時刻表どおり桟橋へ近づいてゆきます。

ベテラン作業員がたったひとりで進める仕事は実に素早く、船という乗り物のもどかしいイメージはまったくありません。ロープでヴァプルをしっかりと係留し、タラップをかければ着岸作業は完了です。

船上のクルーをひとり乗船口に呼びつけると、ぶっきらぼうにおばあさんたちをタラップへ案内しました。当然のことだから、特別な愛想はいりません。

タラップがぐらつかないようにしつつ、おばあさんたちが乗り込むのを見届けると、ヴァプルを送り出す仕事にかかります。

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ヴァプルをささえる職人芸

ロープは投げられ、受け取られる。

ヴァプルの着岸作業
2003年1月掲載

若い作業員の仕事ぶりを、少し離れて上司が見守っています。ひとり立ちしたばかりなのかもしれません。

ロープが作業員の手元に投げられるのは、ヴァプルが桟橋をわずかに過ぎて静止した瞬間です。ブリッジに合図を送る声が聞こえた直後、スクリューは逆転をはじめ、船体が陸に寄せられてゆきます。陸も船も、仕事は滑らかで無駄がありません。

職人たちの仕事は淡々とした今日の繰り返しです。しかしその繰り返しには、たくさんの、出しゃばらない技にささえられた確実さがあります。

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ヤルも迎えてくれる桟橋

待っていてくれる人を船は迎えにゆく。

イェニキョイ桟橋に接岸
2002年10月掲載

イスタンブルのフェリーには何度もこのページに登場してもらいました。海峡や金閣湾を行き来するフェリー「ヴァプル」は、イスタンブルという街にとって、それほどまでに欠かせない存在なのです。

乗客を満載し山手線なみの間隔で離着岸するラッシュが過ぎたころ、外国人客も大勢乗せたヴァプルがエミノニュ桟橋からボスポラス海峡に向けて出発します。とりわけ週末はトルコ人の行楽客も加わって船は満員。普段は地味なヴァプルも、この便だけは華やかな雰囲気です。

そんなこのヴァプルも、ドルマバフチェ宮殿やルメリ・ヒサールを抜けるあたりからは、普通の生活を拾ってゆきます。

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