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魅惑の温泉めぐり トルコ
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スレイマニエ

簡素でいて、威厳に溢れる。

泉亭とドーム

大帝国の最盛期を築き上げたスレイマン大帝。壮麗王の名にふさわしい活躍を遂げ、この街に君臨した人物です。

観光客が最初に訪ねるドームは、スルタンアフメット・ジャミイ-ブルーモスク-です。到着して最初の日、ドームをじっくり見る間もなく、入り乱れる観光客と客引きに圧倒されます。

もしも2時間、イスタンブルで時間が手に入ったのならば、スレイマニエへ足を運んでみてください。大帝を忍ばせるに十分な威容をそなえ、今日もイスタンブルを見下ろしています。

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スレイマニエ

ありのままに迎え入れてくれる。

足を踏みしれる

ガラタ橋から見上げるだけでも壮大なスレイマニエ。巨大なドーム、歩いても歩いても続く敷地。近付けば一段と増す迫力に、圧倒されることでしょう。

しかし、その造りはあまりにも簡素で、ここまで込み入った通りを歩かされたことを不満に思う観光客もいます。

スレイマニエの良さは一度では理解できないかもしれません。再び足を運んだとき、このドームが静かに語っていることに気が付けるはずです。

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スレイマニエ

ドームを見上げる。

採光窓から差す光がドームを照らす

スレイマニエからヴァレンス水道橋を通って、ファティフ・ジャミイへ続く散歩コース。ファティフに着くころにはきっと、足が休みたがっていることでしょう。

どちらのモスクも、ブルーモスクのように外国人の観光客で溢れかえることは滅多にありません。いや、ドームを溢れさせるのは、誰にもできないことでしょう。

礼拝の時間を外れた、空っぽのドーム。ときどき天井を見上げながら、絨毯の上をくまなく歩いてみてください。

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ファティフ

ドームの表情もさまざま。

絨毯に寝ころんで、ドームを見上げる

この土地にあった大帝国が、輝かしい時代に惜しむことなく投げ込んだすべてのものを、ドームは黙って封じ込めています。

昔から多くの旅人を迎えてきたように、ドームは待っています。じっと黙っているドーム。その心地よさに気が付けば、毎日訪ねたくなるはずです。

ちょっとだけ汗臭いじゅうたんに寝転んでみると、臭いの主はいつ、どこから来たのか、そんなことを考えたくなります。

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