http://turkey.tabino.info/ (1):表紙

トルコの旅食事温泉 とるこのととと

トルコでする旅
旅行のプラン
ガイドブック、旅行の資料
ガイドブックを探す
旅行の予算
お金、両替
旅行保険
安全な旅行のために
オトビュスをきわめる
写真 結構すてきな列車の旅
市内交通と街歩き
トルコの宿いろいろ
郵便物、電話、インターネット
航空券
写真 イスタンブルTips
トルコで温泉
おいしい湯の街を楽しむ
写真 ブルサ
陶器と温泉と遺跡の国
写真 キュタフヤ
ひたすら湯めぐり(キュタフヤ西部)
写真 シマーヴとゲディズ
歴史ある温泉と山中の露天風呂
写真 ギョネン
そうだ、温泉に寄ろう
写真 バルケシル
発掘品は盗られた、温泉は残った
写真 ベルガマ
遺跡を訪ねたら温泉へ
写真 サルディスとクルシュンル
静かな山間の温泉地
写真 バユンドゥール
エフェスとシリンジェの続きはここ!
写真 ゲルメンジッキ
石灰棚より魅力的な湯を探せ!
写真 パムッカレとデニズリ周辺
泥湯温泉とごきげんな地中海
写真 ダルヤン
温泉からはじまる黒海の旅
写真 ハヴザとハママヤーウ
薬効あらたか黒海の湯
写真 アイデル
お湯の中に吸血ナマズ
写真 バルックルカプルジャ
けっこう実力派
写真 パシンレル
極楽露天風呂
写真 ディヤディン
ついに訪問可能になった秘湯
写真 ハサンアブダル
温泉の作法inトルコ
番外編:ハマム
トルコいろいろ
19世紀の街を歩く
写真 サフランボル
演歌が似合う
写真 黒海の旅
東アナトリアの旅はここから
写真 エルズルム
湖、高原、遺跡をめぐる
写真 東アナトリアの旅
意外にも食べ物はうまい!
写真 シャンルウルファ
カッパドキアの静かな寄り道
写真 アクサライ周辺
遺跡はいいからワインだね
写真 シリンジェとエフェス
雪山をバックに穴場の遺跡めぐり
写真 アフロディシアス
地中海の遠浅な海
写真 クズカレシ
魚を食べる一日
写真 ボスポラス・クルーズ
おみやげ調達作戦
トルコで食べる
ロカンタ
レストランでお食事
すばらしきトルコ料理の世界
ケバプチュ
サッカーで騒ぐ男の世界
ビラハネ
安いうまいのトルコ風ピザ
ピデジ
プリン
チャイとカーフェ、シガラ
トルコ食材大全

トルコいろいろ

魅惑の温泉めぐり トルコ
出発前にこのサイトの書籍版『魅惑の温泉めぐり トルコ』を手に入れよう!
Amazon.co.jp | bk1 | 紀伊國屋書店BookWeb | セブンアンドワイ | 楽天ブックス
書評をみる
当分、このサイトの情報更新はございません。古くなっている情報も多数ございますので、参考情報としてご覧くだされば幸いです。

ボスポラス・クルーズ

位置

魚を食べる1日

イスタンブルで1日時間をもてあましているのなら、ボスポラス・クルーズはいかがでしょう?10:30ごろ、エミノニュ桟橋から船が出発します。「クルーズ」といっても船はごく普通なので、少々がっかりするかもしれません。それでも天気さえ良ければ、ヨーロッパ側、アジア側両方の港に寄りながらの海峡の旅は、忘れ得ない思い出となるでしょう(ガイド調)。

アナドルカヴァーウ

ここまではよくあるお話ですが、このクルーズの目的が「魚を食べる」ことである点については、語られる機会が少ないようです。

夏休みの時期なら10:30だけでなく午後の遅い時間まで船があるが、「魚を食べる」という今日の目的を果たすには10:30の便が一番よいと思う。船乗り場はエミノニュにならぶ桟橋のうち、ガラタ橋からシルケジ駅方向に向かって2つ目(高速船、ボスポラス海峡、カドゥキョイ、ユスキュダル、ハレムの順にならんでいる)。ダフ屋が大勢いるが、やつらに惑わされず桟橋の建物に設けられた窓口でチケットを買うこと。予約は必要ない(出来ない)。しかし週末や休暇中は混雑する。少なくとも出発30分前には桟橋に着くべき。終点アナドル・カヴァーウ(Anadolu Kavağı:Anadolu Kavagi:「A.Kavağı」と略される)までは1時間半。

船の料金は片道300円弱、往復500円強。往復券の場合、船を降りるとき半券を回収される。残りの半券が帰りのチケットになるのでなくさないように。

席とりのコツ

いちばん眺めがよく写真やビデオに適しているのは後部デッキ。船は2階式になっているが後部デッキの1階には座席がなくエンジンの音もうるさい。2階部分がお勧め。その2階後部デッキが壮絶な席争いの対象になる。

乗船口は船の中程にあり、そこから2階へ階段がのびているが、この階段から2階へ上がろうとしても幅、重量ともに優れるトルコのおばさんに勝てる見込みはほとんどない。そこで、まずは乗船口から1階を突っ切って1階後部デッキに出る。おそらく右側に階段があり、特等席-2階後部デッキへ上れる。

2階後部デッキに到着するころにはヤキブタのようなおばさんがゼーゼーいいながら2階客室を突き抜けて向かってくる最中だと思うのだが、不幸にして2階後部デッキの席を確保できなかった場合には...。

ドルマバフチェ宮殿やチュラーン・パレス、ルメリ・ヒサールが見えるのは船の左舷。どこでもいいので船の左側の席をおさえよう。

魚はどこで食べる?

本題の魚をどこで食べるかが次の課題。船が寄港するヨーロッパ側サルイェール(Sarıyer:Sariyer)、ルメリ・カヴァーウ(Rumeli Kavağı:Rumeli Kavagi)、そしてアジア側の終点アナドル・カヴァーウが候補になる。どこも魚料理のレストランはたくさんある。

このうち、ツアー客が大勢降りるサルイェールは料金が高め。同じヨーロッパ側でもルメリ・カヴァーウになると、だいぶん安くなるようだ。ヨーロッパ側で食事をした場合には、バスやタクシーで簡単に市内へ戻れるというメリットがある。

一方、終点のアジア側、アナドル・カヴァーウからイスタンブル中心街に戻る方法は限らている。タクシーを利用したり、いったんヨーロッパ側に渡ってからバスで帰る方法もあるが、結局は来たときと同じ船の折り返しを利用するのが確実(かつ早い)。帰りの船のうち通年運行している便は15:00ごろアナドル・カヴァーウを出港し16:30ごろエミノニュに到着。

個人的にはアナドル・カヴァーウの雰囲気がいちばん気に入っている。時間を贅沢に使う「トルコ的」な楽しみ方をしたい場合、ここまで足を運ぶのは悪くない選択だと思う。船も終点なので降り損ねる心配もない。

魚の食べ方

夏休みの時期は禁漁期で近海ものは出回っておらず、若干鮮度が劣る。禁漁期があけるのは9月に入ってから。どのレストランも店先に魚を並べているので、魚を食べ慣れている日本人ならばそれほど困ることはない。

どの店も料理の種類はほぼ同じ。是非とも注文したいのはカラマル(Kalamar:イカ)。ほとんどの場合フライにして出され、ニンニクのきいたマヨネーズで食べる。フライではミディエ(Midye:ムール貝)もあるが、少々脂っこいので好き嫌いが分かれる。季節によってはハムシ(Hamsi:カタクチイワシ)が出される。さっと油で揚げたもの(Hamsi Tava)をビールのつまみにすると最高。

メインになる魚としては、鯛の仲間チュプラ(Çupra:Cupra)がうまい。しかし水揚げにより出回らないこともあるし、質も変わる。店頭でじっくり選んでいただきたい。

なお、メインの魚をケチって「2人で1匹」などとすると、いらぬ争いが生じ旅行を台無しにしてしまう。メインの魚はひとり1匹ずつオーダーすることを強く推奨。

レストランと料金

魚介類の価格は変動が大きい。2003年秋の時点では、アナドル・カヴァーウのレストランでカラマル、サラダ、イワシ、メインの魚1匹、ワインというメニューが2000円程度という報告があった。

どのレストランもおおむね同じような料金。船が到着するとレストランの客引きが寄ってくるので、料金やメニューの交渉をする(簡単な英語は分かる)。料金は料理、飲み物ともに全部セットで交渉してしまった方が手っ取り早い。