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日本では陶器の名産地として有名ですが、県内には10カ所以上の温泉が湧いている「温泉天国」です。ゼウス神殿やモザイクの残るチャウダルヒサールの遺跡も観光化されておらず非常に魅力的。観光向けのキャッチコピー「温泉と陶器と遺跡の国」に偽りはありません。
このセクションでは、キュタフヤ市とその近隣の温泉地、そしてチャウダルヒサールを紹介します。とりわけ魅力的な県内西部の温泉地は「シマーヴとゲディズ」のセクションでご案内します。
キュタフヤ県の県庁所在地で交通の要でもある。しかし、イスタンブルやアンカラ、ブルサからやってくると、正直言ってこの街には「いなかくさい」雰囲気を感じるだろう。空気は乾燥していて埃っぽい日には「いなかくささ倍増」。それでもなぜか居心地がいい。

オトガル(バスターミナル)は中心街の一番北。タイルの装飾がされていて、地図にはチニ・ガル(陶器の駅:Çini Gar: Cini Gar)という名前で記載されていることもある。ホテルの集まる県庁前の広場まで歩いて10分。わずかな距離だがバス会社や便によってセルヴィス(無料送迎)を利用できることもある。
ツーリスト・インフォメーションは夏休みの時期のみ、県庁前の広場に続く公園にオープン。それ以外の季節は県庁4階(トルコ式には3階)の観光課で対応してくれる。
市内のホテルではいちばんのお勧め。県庁前、噴水のある広場の端に建っている。エレベーターの内張にまで陶器を使った調度のこのホテル、トルコでも一番気に入っている宿のひとつ。それでいて料金は安く、朝食付きでシングル2000円、ツイン3200円。
もしギュル・パラスが満室の場合には県庁の裏手にあるホタシュ。料金はギュル・パラスとほぼ同じ。内装やサービスはギュル・パラスに負けているが部屋数は多い。
車が通れるように改修されているところも多いが、路地をひとつ入れば一昔前のトルコを感じさせる雰囲気。ウル・ジャミから西側に続いている。飽きない魅力がある。

旧市街から続く古い家並みが集中して残っている通り。改修工事も少しずつ進められている。
旧市街にそびえるモスク。礼拝の時間を除けば自由に入れる。建物は大きいものの、装飾はシンプル。そこがまたいい雰囲気。
ウル・ジャミイの裏に続く路地を進み、左側。19世紀、革命に失敗して追放されたハンガリー人コッシュート・ラヨスがオスマン帝国に保護されて住んでいた邸宅。博物館になっていて中を見学できる。
街の南西。キュタフヤの街を一望できる。歩いて行くことも可能だが行き(登り)はタクシーを使うとラク。県庁前のロータリーから500円前後。帰り(下り)は歩いても苦にならない。しかし道がよくないので明るいうちに。カレの上にはチャイハネがあり、そしてどういうわけかラクダがつながれている。
キュタフヤの観光パンフレットには必ず出てくるタイル張りのモスク。街の南東、丘の上にある。県庁前のロータリーからタクシーで300円程度。歩くと20分前後。しかしこのモスク、近くで見るとぜんぜんたいしたことない。建築されたのも1960年代と比較的最近。ウルジャミのような「味」は感じられない。
県庁のあるロータリーから旧市街に向かう通り(トルコではどの街にもあるジュムフリエット通り)を200メートルほど進み左に入ったところにはケバブ屋が数軒。キュタフヤのケバブ屋では鉄板にのせオーブン焼きにしたメニューが多い。賽の目の肉と野菜をオーブンで焼いたクシュバシュルなどがうまい。予算は500円前後あれば十分。なお、このあたりにならぶケバブ屋、いずれも酒無し。
県庁前ロータリー南東の角にはウルファ料理のチェーン店ウルファ・ダマク・ケバプ・サラユ(Urfa Damak Kebap Sarayı:Urfa Damak Kebap Sarayi)ができた。味も悪くなく、比較的客は入っている。ウルファ名物はイチリ・キョフテなどひととおり揃っている。700円程度で満腹。しかし酒無し。

お世辞にもきれいとは言えないものの、旧市街には本当においしいギュヴェチ(キャセロール)の店がある。場所を正確に表現できないが、釜の写真を載せておく。「時間があまってしょうがない」という方は探してみてください。ここも酒無し。
さて、今まで紹介したところはすべて「酒なし」でした。「飲めるレストランがない」-そんな街を私がたびたび訪れるはずはないであろう...賢明なこの資料の読者ならば、すでにお察しのことと存じます。
というわけで「飲める店」なのだが、本当に限られる。まずはギュル・パラス(ホテル)のレストラン。ホテルの一番上の階で見晴らしがよい。夕食の時間帯には毎日コース料理を用意しており、スープ、サラダ、メインディッシュで約500円。ワインを飲んでも1500円程度で足りる。料理もまずまずで、ホテルのレストランにしては非常に安い。
市中のレストランでは県庁前から東に1、2分のイスケンデル・ペーリヴァヌン・イェリ(İskender Pehlivanın Yeri:Iskender Pehlivanin Yeri)。名前のとおり「イスケンデル・ケバブ」を売り物にする店ではあるがメゼも十分にお酒を楽しめるだけの種類を用意。
食事はできないが県庁前からオトガルに行く途中にはビラハネのチチェッキ・パサジ(Çiçek Pasaj:Cicek Pasaj)と感じのいい雰囲気のネジー・パブ(Nezih Pub)がある。
まずは陶器。オトガルから中心街へ続く通りに陶器を扱う店がたくさん見つかる。車がないと回りにくいものの、エスキシェヒルに向かう道路を街から少しはずれたところには大規模なショールームもいくつかある。土産物をたくさん用意したい場合には商品の選択肢が広い分勧められる。
「おみやげ調達作戦」のページに記載したストゥク・オルチャル(Sıtık Orçar:Sitik Orcar)氏の店オスマンル・チニ(Osmanlı Çini:Osmanli Cini)は、オトガルからエスキシェヒル側に2ブロック目、左側の1階。ガソリンスタンドの先の建物に入っている。陶器以外では旧市街の店で民芸品の類も見つかる。かなり値段は張るがレース編みも魅力的。
キュタフヤルラル(Kütahyalılar:Kutahyalilar)がキュタフヤ県内の主力バス会社。県内各地との移動はおおむねこの会社になる。サービス水準は決して高くないが、ほとんどのバスがメルセデス403に取り替えられ以前に比べれば格段に改善された。このほかキュタフヤ・アス・チュル(Kütahya As-Tur:Kutahya As-Tur)やウシャクの会社エゲメン(Egemen)が比較的多く乗り入れている。いずれもサービス水準は似たり寄ったり。
どの方面からも本数は多くない。参考までに2004年1月時点の時刻表から主要な路線を記載しておく。
いずれの時刻もアジア側ハレムからなら1時間遅くなる。ハレムからの所要時間は6時間、料金は約1400円。このほかキャーミル・コチも数本のバスを走らせており、サービス水準は一番高い。しかし本数は季節変動がかなりある。
4時間前後。途中エスキシェヒルでの休憩時間により変動。料金は約1300円。
3時間強、約800円。このほかキュタフヤの西郊の街、タウシャンル(Tavşanli:Tavsanli)行きが一日数本。タウシャンル-キュタフヤ間は1時間弱。合計4時間以上かかる。景色はよいが回り道。
イスタンブルやアンカラ、ブルサから直通バスを見つけられない場合には、ひとまずエスキシェヒルまでのバスを探すとよい。本数は格段に多い。エスキシェヒルとキュタフヤの間は1時間強、頻繁にバスがある。
6時間前後、料金約1500円。
イスタンブル、イズミルとの間では夜行列車も利用可能。本数はかなりあるものの早朝、深夜に発着する便が多く、使える時間帯の列車は限定される。時間帯のよい便で寝台車を確保できればかなり便利。時刻表はトルコ国鉄のサイト(http://www.tcdd.gov.tr/)で確認。

キュタフヤ市とゲディズ(Gediz)の間にあるお気に入りの遺跡。旧名のAizanoiから転訛したアイザニ(Aizani)ともよばれている。
ゼウス神殿をはじめ劇場や競技場が残り、公衆浴場の跡のモザイクや取引場も発掘された。まったく観光地らしい雰囲気がなく、まわりの村の人々の生活のなかに何気なくとけ込んでいる雰囲気は、ほっとするものがある。

外国人ツーリストはほとんど来ないが、キュタフヤまで来たら是非とも立ち寄ってみるべき。2時間程度あれば見学できる。
入場料は約200円。遺跡に到着すると係のナジム(Nazim)氏が近づいてくるはずだ。
キュタフヤからゲディズ方面行きのバスで約1時間。1時間に1本程度だが、夕方は本数が減る。午前中のうちに出発するべき。
バスは遺跡へ向かう道路の分岐点で止まる。ここから遺跡までは歩いて10分。この分岐点付近にごくごく簡単なロカンタと飲み物や菓子類を販売するスタンドがある。ビールも販売しており、暖かい日のピクニックには最高。
キュタフヤ市とゲディズやシマーヴを移動する途中で寄る場合には、バス会社で切符を買うときにチャウダルヒサールから先の予約もしてしまうとよい。自分がチャウダルヒサールに行くのに乗るバスの3時間くらい後のバスを予約するのが適当。荷物はこっちに載せてもらい後から追いかけさせる。
キュタフヤの市内から西へ16kmの温泉地。大規模な温泉病院がある。
観光客向けには集落のキュタフヤ市内から一番遠い側にあるテュタヴ・テルマル・オテル(Tütav Termal Otel:Tutav Termal Otel)。4つ星でキュタフヤ県内随一の高級ホテル。宿泊料金は朝食付きでシングル約4000円、ツイン約5600円。夏休みはこれよりも上がる可能性があるが、4つ星にしてはお安い。ひとり1000円前後上乗せした2宿付きのプランも用意している。入浴のみの料金は約350円。お湯は36度でぬるめ。
ヨンジャルにはこのホテルのほか共同浴場も何カ所かあるが、男性用の1箇所をのぞいて設備が良くないという情報。料金は貸しタオル一式、貴重品預かり(エマネット:emanet)込みで200円弱。
キュタフヤのオトガルからミニバスが出ている。30分くらいかかり、料金は約100円。夕方17:00ごろまでだいたい1時間に1本。このほかタウシャンル行きミニバスもヨンジャル(テュタヴ・テルマル・オテルの前)を通る。こちらは20:00ごろまである。運が良ければ帰りはテュタヴ・テルマル・オテルの送迎車を利用できる。
キュタフヤ市内では「ウルジャ」と言えば通じる。エスキシェヒルへ向かう道路を進み、左に分岐したところ。キュタフヤの街からは25km、日帰りで訪問できる手軽な温泉。
温泉街には新旧2つの公共浴場がとなりあっていて、それぞれを男女交代に使い分けている。設備は新しい方が断然おすすめ。午前中は新浴場を女性用に、午後は男性用に使っていたが、変更はあり得る。湯は43度。行政の経営するホテルと貸別荘タイプの施設があり、1部屋2000円前後。全室に温泉が引かれている。このほか民間のホテル、ペンションもある。
キュタフヤの旧市街からミニバス。料金は100円前後、4、50分かかる。夏休みの時期は頻繁に走っているが、オフシーズンには本数が大幅に減る。オフシーズンのキュタフヤ発は8:00、10:00、15:00の3本、ウルジャ発は9:00、11:00、16:00の3本(同じバスの折り返し)。