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トルコの菓子ではプリン系のものがなかなかうまい。専門に扱っている店スット・イシュ(sütiş:sutis)やムハレビジ(muhallebici)もある。
まず、どこでもあるのがライスプディングストラッチ(sütlaç:sutlac)。米の粉の入り具合が違うのか、店によってかたさはまちまち。オーブンで焼き目を付けたフルン・ストラッチ(fırın sütlaç:firin sutlac)もある。表面の焦げ目が見るからにうまそうな感じ。
普通のプリンはクレマ・カラメラ(krema karamela)。普通のプリンなのだが、日本のものに比べて味が濃く、しっかりした感じ。うますぎる!
ストラッチもクレマカラメラも日本に比べれば格段においしい。しかし実を言うと、シリアやヨルダンではもっとおいしい。アラビア語ではストラッチのことを「マハラビヤ・ワ・フェスタ」というのだが、この長い単語を一発で覚えさせてくれるほどすばらしい味なのだ!
ただ、トルコの場合にはストラッチの食べ方に、シリア・ヨルダンではあまり見かけない裏技(というほど大袈裟なものではない)がある。プリンを扱う店にはたいてい、アイスクリームドンドゥルマ(dondurma)も置いており、ストラッチにドンドルマを乗せるという反則技が使える。これをやってもらうには、ドンドゥルマル・ストラッチ(dondurmalı sütlaç:dondurmali sutlac)で注文。

トルコで一番気に入っているプリン類がカザンディビ(kazandibi)。表面に茶色く焦げ目がついており、食感は「雪見大福の親分」のようだ。カザンディビは他の国で見かけないので1度試してみるとよい。
カスタードケシュキュル(keşkül:keskul)は、丸いプラスチックの容器に入っていることが多い。シンプルだが味は悪くない。

トルコでなにがいいかというと、味もさることながらプリンの店に男ひとりで入っても変態扱いされなくて済むということ。いい歳をしたおじちゃんも、おいしそうにプリンを食べている。