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シリンジェとエフェス

位置

遺跡はいいからワインだね

Şirince(Sirince) & Efes

教会跡から村を見下ろす

セルチュク(Selçuk:Selcuk)からミニビュスで30分ほど山に入った村、シリンジェには、非常に絵になる古い家並みが残っています。セルチュクに立ち寄る外国人ツーリストの多くはエフェス(Efes)を見るだけで次の目的地に進んでしまいますが、シリンジェを訪問するためにもう1日滞在を延ばす価値はあると思います。

この村はかつて、ギリシャ系の住民が住んでいた村です。第一次世界大戦後、トルコとギリシャの間で行われた住民交換により彼らはギリシャに移住し、入れ替わりにギリシャ領になった地域からトルコ系の住民がこの地に移り住んできました。彼らの子孫は、この村を地ワインで有名な村に育てました。

セルチュクやエフェスとは比べものになりませんが、シリンジェも少しずつ観光化されてきています。しかし観光客の多くはトルコ人で占められているようなので、外国人ずれした雰囲気にはなっていません。

シリンジェの楽しみ方

村の中心の広場

シリンジェ行きのミニビュスはセルチュクのオトガルから出発している。料金は100円強。ミニビュスは早い時間で終わってしまうので、午後から訪問する場合には帰りの便を確認した方がよい。冬場のシリンジェ発は17:00が最終。

シリンジェではミニビュスが到着するところから進行方向へ100mぐらい歩いた突き当たりが村の中心の広場。自動車が進入できるのはこの広場までで、これから先はたまに通るトラクタを除くと歩行者のみのエリア。

まずはこの広場を右に曲がる。丘の中腹でいちばん目立っている大きめの建物目指して石畳の坂道と階段を登ってゆく。大きな建物はギリシャ系の住民が使っていた教会の跡(キリセ:Kilise)。ここから村を見下ろす眺めは良く、内部の見学も可能。周囲の細い路地にも味がある。教会へ登る途中にはギョズレメなどを置いているカフェが何軒かある。

村の中心の広場から左側の通りに入った右側にあるシャラップ・エヴィ(Şarap Evi:Sarap Evi)が最初にオープンしたワインの店。ワインの店は以前に比べると格段に増え、いろいろな種類のフルーツワインも並ぶようになった。ボトル1本500円前後からで、購入すれば試飲の分はサービスしてくれる店が多い。ボトルを購入しない場合、グラス100円程度でいろいろ試してみることができる。

ワインの店には食事のできるレストランになっているところもある。昼食はシリンジェで済ませるのがよいだろう。ワインを試しながらつまみになるチーズなどを頼みつつ何軒かの店を回ったが、どこも食事の料金は安い(あとはワイン次第)。

宿泊してはいないが、シリンジェにもパンシヨンが約10軒ある。雰囲気が気に入ればこちらに泊まっても良いかもしれない。トルコ人の観光客には外国人向けになりすぎたセルチュクよりもこちらの方が気に入るという意見が多いようだ。

セルチュクとエフェス

セルチュクとエフェスについても簡単なメモを用意しておく。シリンジェとエフェスだけでも最低2日は必要。プリエネ、ミレトス、ディディムへのツアーも入れると3日。

宿

たくさんあるのでシーズン中の遅い時間に到着しても宿を見つけられないということはまずない。特にパンシヨンは数が多く競争も激しいせいで非常にお買い得な料金になっている。オフシーズンでひと部屋1000円前後から、夏のシーズン中でも2000円程度の予算で必要十分な部屋を確保できる。

客引きとじゅうたん

パンシヨンやホテルの客引きは凄まじい。特に夏場、長距離バスで到着すると大勢の客引きに取り囲まれる。しつこい客引きもいるが特に危険ということはないので、何カ所か部屋を見せてもらい料金を交渉するとよい。しつこくじゅうたんやキリムをセールスする宿の経営者や従業員もいる。断ればいいだけだし、宿はたくさんあるので気に入らなければ他へ移ればいい。

お湯

このあたりの宿の多くは屋根に設置した太陽熱給湯システムを使っている。天気が悪い日や泊まり客がまとめてシャワーを使う時間帯は要注意。小さなパンシヨンでは自分でお湯を使い切ってしまい、肝心のシャンプーを流すときにお湯を使えなくなる人もいる。

Vardar Pension

十分に手入れされていてオトガルから近いので便利。シャワー、トイレは部屋ごとに付くが、客室にテレビはない。

エフェス(Efes)
エフェスの劇場

セルチュクまで来たのならここははずせない。入場料は1200円、トルコにしては結構なお値段になるが料金に見合う素晴らしさはある。夏の場合、いちばん暑い昼過ぎの時間帯は避けた方がよい。夏でなくても日差しは強いので帽子は必携。見学には2時間ぐらい必要。

エフェスへの行き方

もっとも使う可能性が高いのはセルチュクのオトガルからクシャダス方面行きのミニビュスを利用し、エフェスへの道路が分岐するところで降ろしてもらう方法。道路分岐からエフェスまでは歩いて15分ぐらい。オトガルでエフェスへ行きたいと言った場合、案内されるのはたいていこの方法。

タクシーの場合、遺跡までの往復と待ち時間で1200円(事前に交渉)。遺跡の上の方のゲートで降ろしてもらい、下の方のゲートで待ち合わせるようにするとよい。この方法ならずっと下り坂で、遺跡の中での無駄な往復も省ける。タクシーの運転手はこのような回り方に慣れているので交渉は難しくない。

セルチュクのオトガルから歩くと30分以上かかる。道路のサインもしっかりしているので、天気が良ければ思ったより苦にはならない。片道は歩いてみるのも良いかもしれない。

Grotto of the Seven Sleepers(Yedi Uyuyanlar)

ひと晩隠れていたら300年以上が経ってしまったという伝説の洞窟。特に眺めがよいわけでもなく穴があるだけでつまらん。よっぽどヒマを持て余しているのでなければわざわざ訪れる価値はない。エフェスの手前に出ている看板を左へ。ここから歩いて15分ぐらい。

プリエネ、ミレトス、ディディム(Priene,Milet,Didim)
ディディムのメドゥーサ

セルチュクまでやってきたのならこれら3つの遺跡は見ておいて損はないと思う。

個人でミニビュスを乗り継いで回ることも可能だが効率が悪いので日帰りツアーに参加してしまった方が手軽。ツアーはセルチュクのオトガルの国道から見て一番右側の方にあるキャーミル・コチ(Kâmil Koç:Kamil Koc)のオフィスで扱っているので、前日までに予約をしておく。

ツアーは9:00ごろに出発し、17:00前後にセルチュクに戻る。3ヶ所の遺跡めぐりのほか、季節によってはディディムの近くで海水浴をしたり、クシャダスに立ち寄ることもある(夏場なら水着を持参)。

ツアーの料金は移動のみで約2400円。このほか遺跡入場料、昼食込みの料金も設定されており、こちらは約4500円。どちらが得なのかはなんとも言えない。

クシャダス(Kuşadası:Kusadasi)
クシャダスの夕暮れ

海岸のすぐ先に小さな島が浮かんでいて江ノ島のようなイメージ。夕暮れどきはきれいなので往復してみるとよい。セルチュクのオトガルから30分強、頻繁にミニビュスが出ていて料金は250円程度。オフシーズンの場合クシャダスからセルチュクに戻る最終バスは早い。到着したら帰りのミニビュスを確認。

メルイェマナ(Meryemana Evi:聖母マリアの家)

眺めは悪くないが、キリスト教の人でなければ特に感慨のわくスポットではない。ミニビュスなどはなくタクシー利用になる。タクシーの料金は交渉が必要。1995年以来訪れていないが、2004年にセルチュクのオトガルで交渉してみたときには往復約2400円だった。

交通手段

バス会社はキャーミル・コチかパムッカレ(Pamukkale)をまず当たってみる。しかし、いったんイズミルに出た方がはるかに本数が多い。また、イズミルからはアンカラ行きの夜行列車もあるので、カッパドキア方面やサフランボルへ楽に移動するスケジュールを組める。イズミルまでのバスは頻繁にある。

デニズリ(パムッカレ方面)への直通バスは本数が限られる。バスがなければ列車を確認してみるとよい。パムッカレとデニズリ周辺のページも参照。