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トルコで一番気に入っている温泉アイデル。効き目は抜群で、しつこい水虫がみるみる治ってゆきます。緑のカチカル山塊のすぐ下にあり、山へ入る拠点でもあります。雰囲気は東北の温泉にそっくり。住民の多くは少数民族のヘムシン人で、民族衣装を着たお姉さんもいたりします。
村営の共同浴場で入る。入浴料は1ドル弱。湯の汲み上げ装置が力不足らしく、日帰り客が押し掛ける夏場は夕方行くとあまりきれいではないのが残念。午前中を推奨。源泉は50度以上あり、風呂もかなり熱め。
共同浴場には男女別の大浴場のほか、オゼルバンヨ(Özel Banyo:Ozel Banyo)という貸切り風呂もある。日本風に言えば家族風呂で、中は結構広い。料金は1時間で(一人あたりではない)約5ドル。夏の午後はここを推奨。
どの宿もひとり約5ドル(ひと部屋ではない。協定があるのかもしれない)。設備は多くを期待できないが、湯治場らしい雰囲気。ほとんどの宿に自炊の設備がある。
夏休みは混むのでできるだけ早い時間に到着することを推奨。気に入っているのはサライホテル(Saray Hotel)。木造の建物は温泉街でもいちばん目立つ。設備はやはり簡素。しかし山小屋のような雰囲気がとてもいい。
アイデルでおいしいのはマス(アラバルック)と蜂蜜。ナズル・チチェッキという店で、ヘムシン人の料理をいただくのがお勧め。ただし、ナズル・チチェッキは酒を置いていない。温泉に入ったあと一杯やりたい場合には隣のサライ・レストランを利用。しかし料理はナズル・チチェッキの方がうまい。
蜂蜜は土産物用の瓶詰めなどいろいろ。サライホテルではケーキをシロップ漬けにしたケマルパシャという菓子の蜂蜜バージョンを出してくれることがあり、非常にうまい。
アイデルは黒海沿いを東西に走る国道をリゼ(Rize)から山に入ったところ。どこからやってくるにしても、まずはリゼを目指す。
イスタンブルやアンカラから直行する場合、リゼまでの直通バスよりもトラブゾン(Trabzon)までのバスの方が良い車を使っているうえ本数も多い。特にウルソイ(Ulusoy)のイスタンブルやアンカラとトラブゾンを結ぶ便は快適。トラブゾンでバスを乗り換えることは十分検討の余地がある。
エルズルム(Erzurun)からは1日数本リゼ行きの直通バスがある。これらはすべてすべてトラブゾン経由。エルズルムからの場合、山間の街ユスフェリ(Yusuferi)で何日か滞在しアルトヴィン(Artvin)経由でリゼに向かうコースを推奨(グルジア渓谷ルート)。ユスフェリ自体も緑が濃く景色が良いほか、タクシーをチャーターするとグルジア人の教会跡などを探索できる(料金は交渉、最低でも2~30ドルはかかる)。ただし、ユスフェリの宿泊施設はごく簡単なところしかない。
リゼのオトガルは市内の西にあり、中心街からは離れている。しかしほとんどの場合、中心街までバス会社のセルヴィス(無料送迎)を利用できる。
リゼからはウルソイが毎朝9:30にアイデル行きのミニバスを運行している。このミニバスはオトガルからではなく、中心街のウルソイオフィスから出発。前日に予約を入れておくと確実。このほかアイデル・ツーリズム(Ayder Turizm)もリゼとアイデルの間にミニバスを走らせている。海岸沿いの国道の海側にあるミニバス乗り場から発車。こちらは少なくとも15:00ごろまで出発する便がある。
どちらのバスを利用してもアイデルまでは約1時間、料金は1ドル強。左側の席に座ると途中に残るオスマン橋がよく見える。