http://turkey.tabino.info/ (1):表紙
トルコでめずらしい温泉というと必ず紹介されるのがここ。お湯のなかに魚が泳いでいるというキワモノの温泉。
泳いでいる魚はナマズみたいな顔をした、ちょっと気味が悪い「人相」。こいつらが皮膚をつついて血を吸おうとするから気持ち悪い。虫さされのあとなんかをめがけてやってくる。血まみれになることもあるからそのつもりで。魚のなかには人差し指ぐらいの大きさのもいて、結構痛い。
仕掛けは「蛭に血を吸わせる(これ、トルコにもあります)」のと同じようなものらしく、「悪い血を魚が吸ってしまうからいい」ということらしい。しかし「ほんとに効くのかな」という感じ。とりあえず虫さされはかゆみが止まったような気がしたけど。
お湯の温度はぬるめで、人の体温とだいたい同じ36度。しかしこの温度だとよからぬ病気を媒介しないものか、ちょっと心配。
とりあえず「話のタネ」には最高。しかし、あんまり期待しすぎてはいけないような...。
病人用の風呂でないとパンフレットに出ているような魚はいません。「健康な」人用の方には見えないくらい小さいのしかいない。しかし、温泉のわきに流れ出してる川には、たくさん「吸血なまず」が泳いでいるので、そこで試してみるのがいい。
温泉併設のホテルがある。100部屋ぐらいあるらしいが、夏休みはかなり混んでいる(実は満室で泊まれなかった)。夏休みに泊まりたければ予約をした方がよい。ただし、宿の人ははっきり言って無愛想(まあ悪い人ではないんでしょうが)。それから、食堂のめしも決してうまいとは言えない。
重要なのは、温泉にはお酒が一切ないということ(これだけで許せない気分になっていたりする)。持ち込みで飲むという手もあるが、一応「飲むな」と書いてあったりするので、「堂々と」は飲めなそう。泊まるならビールは重くて無理としても、ラクやワインをカバンに隠しておくべきだ。
温泉のホテルが一杯だったときは、もし可能であればシワス(Sivas)やマラティヤ(Malatya)まで出た方がよいが、温泉の近くのカンガル(Kangal)にも一応泊まるところはある。ただしこれは本当に「エマージェンシー用」のもので、裸電球にベットだけの部屋。そのかわり料金はとんでもなく安い(1ドル50セントくらい)。カンガルに泊まればお酒が飲めるのがわずかな救い。
まずはカンガルに向かう。シワスとマラティヤからミニバスあり。いずれも2、3時間。どちらの場合もバスはメインのオトガルからは出発しないので注意。
シワスでは、中心のロータリーのある広場コナック・メイダヌからアタテュルク・ジャッデシを15分くらい歩いた右側にある近距離バス乗り場から出発。本数は2時間に1本くらい、前日に確認しておいたほうが無駄がない。マラティヤからのバスはメインのオトガルよりもだいぶん市街地に近いバス乗り場エスキガラジから。ウル・ジャミのわきからドルムシュが出ているのでエスキガラジに行きたいと言えばどの車か教えてくれる。
カンガルでは、バス会社のオフィス(村の中心にあるロータリーから温泉に向かう道を100mくらい進んだところ)の前からドルムシュがある。ただし、ドルムシュははっきり言っていつ来るかわからない。急ぎたい場合にはタクシーで往復。温泉までは片道約15km、料金は交渉。待ち時間込みで約12ドルという例が報告されている。