http://turkey.tabino.info/ (1):表紙
「人に物をやるのが趣味」という変わり者のため、いつも大量のおみやげを仕込んでトルコから帰ってきます。あと一歩で「スーツケース貿易」の商人と間違えられそうなレベルです。そんな「おみやげ調達」の顛末をご紹介します。
イスティクラール通りの本店は高いから見るだけ。ビンボー人の私はトラムウェイ終点のゼイティンブルヌ(Zeytinburnu)からハフィフ・メトロでアクサライ方向へひとつ目のメルテル(Merter)駅近くにあるヴァッコ・インディリム(Vakko İndirim:Vakko Indirim)でスーツ、ネクタイなどを揃える。
トルコでは衣料品は他の商品に比べて比較的高めだと思うが、日本と同じ値段でかなりいいものが買えると思うと満足できるだろう。ここで買ったレンガ色のジャケットは日本で見たことのない色合いで愛用している。洋服は直してもらう時間がかかるので、まずはここから。
店名にもなっている影絵の人形とアンティーク、小物がいろいろ揃う。ハマリ。お金があるだけ買ってしまい、動きがとれなくなる人がときどきいるので要注意。
カラギョズ、バックギャモンの盤、小物入れなどを買う。バックギャモンの盤は嵩張るが、中にアクセサリーなど小物を入れられるので意外に便利。まとめ買いすれば値引きも可能。
この店で売っているカラギョズのレターセットもお勧め(買い置きしておき、なにかにつけてこれに入れて手紙を出すと喜ばれる)。
場所はブルサのページを参照。
シルクバザール。イスタンブルに比べると、ふっかけられることも少なく安心して買い物ができる。ほとんどの店でクレジットカードが使えるが、現金の方が値引きはきく。思案のしどころ。
自分では使わないスカーフはむちゃくちゃ適当に選んでいるが、ネクタイは「ちょっと派手目かな」ぐらいの方が喜ばれる。日本では売ってない柄にするのがいい。目立つ。
ブルサ名物のマロングラッセ。羽が生えているかのような早さでなくなる人気商品だ。
ブルサの老舗カフカス(Kafkas)で調達。中心街、チェキルゲ(温泉街)、テルミナル(バスターミナル)など市内各所に支店がある。普通のマロングラッセは20個前後の箱入で約700円。このほかチョコレートに漬けたものなどバリエーションはいろいろある。
イスタンブルの空港でも扱っているが、商品の種類はブルサ市内の店の方が充実している。
プルサでみやげ物を手に入れたら、翌朝はバスでキュタフヤに向かう。本数は限られるのでブルサ到着時に確認。詳細はブルサやキュタフヤのページを参照。
キュタフヤといえば陶器。車があれば郊外のショールームをめぐるのもいいが、中心街でも十分間に合う。ブルサ同様、買いすぎで動きがとれなくなる人がときどきいるので要注意。
オトガルからエスキシェヒル側に2ブロック先。味のある猫の置物がお勧め。猫20匹を一挙に買い求めたこともある。
店の主人、ストゥク・オルチャールの作品は非常にユニークだ。廃れてしまった色を再現するなど、さまざまな取り組みをしている。
ここの作品には惚れ込んでいるので割り引いて考えてもらった方がいいかもしれないが、騙されたと思って店をのぞいてみてほしい。
イスタンブルに戻っても買い物は続く。カバンのスキ間が許す限りのおみやげを、帰りの飛行機に乗るまでに買い求める。こわれ物はもう無理なので、こんなもの。
タクシム広場からイスティクラール通りを5分ほど進んだ左側にある書籍とCDの店、メフィスト(Mephisto)で調達。イスタンブルをモチーフにしたカリカチュアの地図をおみやげに。約800円。ダイニングテーブルの下に敷いたりするととても見栄えがする。
帰る日の朝、早起きしてハジュ・ベキル(Hacı Bekir:Haci Bekir)のロクムを仕込む。創業1777年、とんでもない老舗。
極彩色の(?)おみやげ用ではなく、地味ぃ~なエクストラ・フストゥクル(Ekstra Fıstıklı:Ekstra Fistikli)がうまい。500グラムの箱詰めで約800円。いつも10箱以上は買って帰る(500g*10=5kg、重い!)。どんな食べ物かというと...私のまわりでは「牛皮」と呼ばれている。いつも買っていくので「トルコは牛皮がうまい国」という、わけのわからん評判がたっている。
本店はシルケジ駅とエジプシャン・バザールの間。タクシムからイスティクラール通りに入ってすぐの左側にも店がある。
チェンベルリタシュ、ハマムに向かって左に2、3軒目のModa Turkadı(Moda Turkadi)。セーター、手袋、マフラーなどを買い込んで冬に備える。
ムスル・チャルシュス(エジプシャンバザール)裏側の狭い路地を北西へ5、6分歩く。リュステム・パシャ・ジャミイ(Rüstem Paşa Camii:Rustem Pasa Camii)裏側で左側に分かれる狭い通りがウズン・チャルシュ。
カパル・チャルシュまで続くこの通り沿いに、ナザールボンジュなどの問屋が何軒かある。ここでは「ナザールボンジュ1袋」「絨毯の絵はがき20枚」のような感じで豪快に。非常に安い。
空港へ向かう直前、最後に入手するおみやげは髪を切ること。地上に降りた「ベルリン天使」(映画)が呟くほどトルコ人の「とこや」は腕がよく、時間がたってもくずれない。
細かい注文はトルコ語ができないと厳しいが、モデルの写真を貼っている店も多い。写真を指さして注文するとよいかもしれない。
カット、ひげ剃り、シャンプーなど個別に頼むこともできるが、全部セットの料金コンプレ(komple)にしてしまった方が手軽。コンプレの料金は市中の理髪店で700円前後。