http://turkey.tabino.info/ (1):表紙
バンドゥルマやブルサとイズミルのほぼ中間点がバルケシル。外国のガイドブックにはほとんど紹介されることのない街ですが、周辺にはたくさんの温泉があります。
この資料ではイスタンブルとイズミルを中心としたエーゲ海沿岸を移動する長い旅の途中で簡単に立ち寄れる、バルケシル市に近い温泉を2カ所紹介します。どちらの温泉もバルケシル市をベースに往復するのが手軽。
オトガルは市街地の東側、ブルサ(Bursa)やバンドゥルマ(Bandırma:Bandirma)とイズミル(İzmir:Izmir)を結ぶ国道沿い。国道を渡ったところに鉄道駅がある。
メインストリートはオトガルから2ブロック南側のミッリ・クーウェットレル・ジャッデシ(Milli Kuvvetler Caddesi)。ゆるい坂道のこの通りを(西の方向へ)登ると中心街。
ミッリ・クーウェットレル・ジャッデシ沿いに中級ホテルが2軒。オトガルから歩いて7、8分のところに100m前後離れて並んでいる。どちらの宿も管理は行き届いている印象。
イスタンブルやブルサとイズミルを結ぶバスが1日中頻繁にバルケシルのオトガルに発着している。特にブルサやイズミルへのバスは、ほとんど待ち時間なしで利用できる。イズミル、ブルサとも2時間30分。エーゲ海沿いのアイワルック(Ayvalık:Ayvalik)へ向かうバスは1時間に1本程度。
キュタフヤ県のエイナル(Eynal)温泉に近い街シマーヴ(Simav)との間には直通バスが少なくとも1往復あるほか(3時間弱)、途中のスンドゥルグ(Sındırgı:Sindirgi)乗り換えを合わせると1日数往復。ベルガマ(Bergama)からは距離の割に不便。中間点のソマ(Soma)で乗り換えになる。正味約2時間半、乗り換え待ちを考えると3時間前後。
バルケシル市から国道をイズミル方向へ約10km。そこから2km東側。湯温は50度以上。皮膚病に対する効能を謳っていて、なんとなく肌がつるつるになった気がした(男の肌がつるつるになってもしょうがないけど)。風呂は男女別に分かれていて、早朝から夜22:00まで。入浴料は200円。
宿泊用の設備はかなりくたびれている(温泉の人も恐縮している)。ツインの部屋にキッチン、冷蔵庫が付いて約1300円。
食事は宿泊棟の向かい側の建物。ここで食べることも部屋に届けてもらうことも可能。近所のダム湖で捕れた魚の唐揚げなどがあり、味は悪くない。しかし、アルコール類の用意はない。
周囲には別荘用と思われる建て売りの住宅地を造成中だが、今のところ何もない状態。つまり「酒が手に入らない」ということだ!宿泊するつもりならば、バルケシル市内で入手しておく必要がある。湯は日本人好みの感じなのだが、宿泊はバルケシル市内に宿泊することを勧める。
バルケシルからイズミルを結ぶ国道の反対側にパムックチュの集落がある。バルケシルのオトガル裏手からここまでパムックチュ・ベレディエシ(Pamukçu Belediyesi:Pamukcu Belediyesi)のバスが走っている。30分、料金は約50円。早朝から夜までおおむね1時間おき。バス停近くの売店で切符を購入。
パムックチュの集落に到着すると温泉の送迎車が待っている。車体にパムックチュ・ベレディエ・カプルジャラル(Pamukçu Belediye Kaplıcaları:Pamukcu Belediye Kaplicalari)と書かれたワゴン型の車。
バルケシル市内では「ウルジャ」(Ilıca:Ilica)と呼んだ方が通じやすい。バルケシルからブルサ、バンドゥルマへ向かう国道を途中から北西方向に分岐。バルケシル市内から35km離れたバルヤ(Balya)の集落にある。途中はいかにもトルコらしい村々や畑の続く丘陵地帯。
温泉は実にのどかなウルジャ集落のはずれ、川沿いにある。風呂は男女別に2カ所。温度は40度前後で熱すぎずぬるすぎず気持ちがいい。入浴料は約50円(安い)。温泉には6月後半から9月前半まで営業しているホテルがあり、ツインで約2300円。同じ敷地にアパート形式の部屋もあり、こちらは通年営業しているが設備は悪い。
バルケシルではオトガルから5分くらい北に歩いたキョイ・ガラジ(Köy Garaj:Koy Garaj)がウルジャや近郊の村に向かうミニバスの出発点。1時間弱、料金は約200円。夕方17:00ごろまで1、2時間おきに走っている。