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トルコの地中海もなかなか侮れません。有名なのはアンタルヤやマルマリスですが、もうちょっと静かな海-クズカレシをご紹介しましょう。地中海の東の方、メルシン(Mersin)とシリフィケ(Silifke)の間にあります。
ここで一番目立つのは海岸から100メートルくらいの海に浮かぶ城-クズカレシです。遠浅で、沖の方までずーっと足が届く海ですから、泳いで城まで行くのもそんなに難しくはないでしょう(さすがにお城までずっと足が届くわけではない)。1年のうちで泳げるのは5月から11月くらいまで。7、8月は相当混雑するようなので、6月と9月が海辺でゆっくりするにはベストだと思います。
トルコの海岸ではだいたい共通の、ビーチパラソルとデッキチェアの貸し出しをやっており、料金はひとり1日2ドル50セント。日帰りの場合、有料シャワーの設備も利用できます。「辺境の地」というわけではないのですが、イスタンブルあたりから行くにはやはり遠い。せっかくだからゆっくり滞在しましょう。近くには遺跡がいっぱいあるそうなので、暇つぶしにはこと欠きません(このあたりの街はクズカレシも含めてどこもローマ人がつけた「昔の名前」があったりする)。
ホテルやパンシヨンはたくさんあるが、それでも7、8月は混雑するようだ。夏休みの場合、できるだけ早い時間に到着できるようスケジュールを立てた方がよい。料金も割り増しになるところが多い。地中海沿いはどこでもそうだが日本の夏と同じように蚊がいる。クーラーのない宿では網戸が欠かせない(が、網戸はあまり普及しておらず無い宿も多い)。
料金の相場は海の見える部屋で...
7、8月は最低このぐらい覚悟した方が無難。そのかわり海で泳げないシーズンにはとんでもない「バーゲン価格」を引き出せる。
参考-私が泊まったのはペイダ・ホテル(Peyda Hotel)。クズカレシの中心街に近い海岸沿いのホテル。海側の部屋、クーラー付き、季節は9月、ホテルのビーチパラソルとデッキチェアは無料という条件で、ツイン1部屋30ドルだった。
どこもそんなに変わらず、ずば抜けたレストランはないようだ。料金は観光地価格ではあるが、材料は新鮮なので魚はうまい。ドイツ人観光客が多いのでドイツ風の「ブヨブヨ茹ですぎスパゲティ」を食べることができる。つまり...スパゲティはやめておけということ。
メルシンからはバスで1時間、約1ドル。シリフィケからは30分、約50セント。イスタンブルから行く場合、アダナ(アダナからメルシンまで1時間)まで飛行機で飛んでしまうと手っ取り早い。寝台車でコンヤまで行き、シリフィケ経由のバスを乗り継ぐ方法も安くて楽しい(コンヤにも1泊するとよい)。