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傷害、疾病、携行品、賠償責任etc.がセットになった海外旅行傷害保険は、保険料そのものはやや割安になっているものの、補償額が高すぎて無駄が多い場合が少なくない。予算を抑えたいのならセットではなく、項目ごとにバラでかけることを検討した方がよい。
例えばセットの旅行保険の医療費の設定は、医療費の極めて高いアメリカ合衆国を基準にしていることが普通。トルコではもっと安い。また、携行品に対する補償も40万円からのものが多いが、自分の荷物が果たして40万円相当もあるかどうか考えてみてほしい。
「無駄が無い」という意味で旅行保険をセットではなくバラでかけることを勧めているが、必要なところをケチってもいいということでは決してない。セットの内容と比較して、必要が無いところは切るというふうにする。携行品は保険料が高いので効果大。ケチってはいけないのは、賠償責任や、救援者費用。
携行品の補償に関しては、限度額とは別に1点、1事故での支払額が制限されていることもある(限度額40万円の補償でも、20万円のビデオカメラを盗まれた場合の補償額は10万円、というような例)。そしてほとんどの場合、携行品に対する保険金支払いには3000円程度の免責負担が設定されている。
カード会社やカードの種類によって条件が違ってくる。約款の内容を確認したり、不明な点はカード会社に問い合わせておく。補償内容が貧弱なものもあるので、必要があれば普通の旅行保険を追加する。
制限事項もいろいろ設けられている。カードで旅費を支払っていなければ付帯しないものや、出発前の申告が必要なカードもあるほか、入会後一定の期間を過ぎないと付帯しないものもある。補償期間は長くても3ヶ月なので、長期滞在の場合には注意が必要。
年会費1000円台の一般カードで比べると、NicosやJaccs、Oricoなど信販系に充実しているところが多い。一方、銀行系のカードには傷害、疾病の治療費用が50万円と極端に低いものがある。さすがにこれでは心許ないので、このようなカードでは追加加入が必須。
大学生協の運営している「学生総合共済」には絶対に入っておくこと。通常の旅行保険ではコレラや赤痢をはじめとする「指定伝染病」を除き、帰国後発病した伝染病(A型肝炎など)に対しては保険金が支払われない。けがや病気で入院することが少ない学生相手の制度なので、「学生総合共済」の保険料はむちゃくちゃ安い(1年6000円ぐらい)。
しかし、学生総合共済は旅行保険の代わりになるものではない。普通の旅行保険への加入も必要。